サクッとわかる高校世界史

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Entries from 2024-04-01 to 1 month

「三国志」の舞台、魏晋南北朝の始まり

前回は主に中国の北方で勃興した民族や国家について取り上げました。今回は後漢が滅亡した3世紀(220年)から五胡が台頭していた4世紀の中国について解説します。 →黄巾の乱が起こり後漢が滅ぶと、中国全土で再び混乱が起こり、各地で争いが起こった →後漢末…

遊牧民の登場と中国侵入

前回までは殷から漢にかけて中国を解説してきました。今回からは、この間(約1500年間)に登場した北方遊牧民について、晋が建国される直前までの動きを解説していきます。ここでは前回までに少し登場した匈奴や犬戎、そしてゲルマン人の大移動の原因となっ…

後漢の政治と文化の展開

追記:何故かサムネイルがメガネになっています 前回は劉秀が漢を再興し、後漢が成立したところまでを解説しました。今回は後漢の政治と「漢」を通しての文化を解説します。 →劉秀はまず都を長安から洛陽に遷した。(劉秀は光武帝と呼ばれ、日本では「漢委奴…

外戚による国家「新」の誕生

前回は武帝以降の漢では宦官や外戚の台頭によって皇帝権力が弱まったというところまでを解説しました。漢はそもそも紀元前202年に成立したのですが、およそ200年後の紀元8年、ついに外戚である王莽(おうもう)によって乗っ取られてしまいました。今回は王莽…

新たな統一国家「漢」の登場

始皇帝が崩御すると、秦は急速に滅亡に向かった。滅亡に向かう秦を倒し、新たな国家を建設しようとした人が現れるようになり、中でも庶民出身の役人の劉邦と楚の名門の血を引く項羽が覇を争った。俗にいう楚漢戦争の始まりである。今回は楚漢戦争の行方から…

戦国時代を制し始皇帝を名乗った「秦」

西の大国「秦」は紀元前221年、戦国の七雄を全て倒し、中華統一を果たした。秦が中華を統一する過程はここに書ききることができないのでまたの機会に解説したいと思います。秦が中華を統一することができたのは諸子百家の一人であり、法家に分類される商鞅に…

古代中国の偉大なる思想家「諸子百家」を一気に解説

新年度が始まりすこしドタバタしていました。今回は諸子百家を一気に解説していきます。諸子百家といえば孔子が最も有名ですが、ほかにも荀子や孫子といった様々な思想家たちが諸子百家と呼ばれています。 ・儒家 親などの家族や目上の者を敬うことを説き、…