サクッとわかる高校世界史

共通テストで戦える知識を提供します。学び直しにも最適です。

大航海時代のはじまり①

今回からルネサンスとほぼ同時期に起こったヨーロッパ各国の世界進出、いわゆる大航海時代について見ていきます。大航海時代はヨーロッパ各国が新大陸やアジアへ進出していきますが、この頃はまだ現地人の方が力が強く、進出先が必ずしも植民地であったとは…

フランス、スペインのルネサンス

前回まででルネサンスの主要な地域であるイタリアやオランダについて見ていきました。今回はフランスやスペインのように中心地から少し離れた地域のルネサンスについて見ていきます。フランスやスペインのルネサンスは国家によって熱く保護されていたという…

北方のルネサンス(オランダ、イギリス)

前回はイタリアのルネサンスについて見ていきました。ルネサンスはその後ヨーロッパ各地に広がっていきます。中でもネーデルラントは北方ルネサンスの中心地となりました。今回は北方のルネサンスについて見ていきます。 →ネーデルラント(オランダ)では140…

イタリアのルネサンス

今回からルネサンスについて見ていきます。ルネサンスは作品を見るのが一番なので、各国の作品を紹介していきます。今回はイタリアのルネサンスについて見ていきます。 →ルネサンスでは絵画や彫刻が有名であるが、文学作品も多く作られた。 詩人ダンテは「神…

風邪

風邪を引いたので今週の更新はありません🥲 しばらくお待ち下さい…

ルネサンスの発生

前回までは中国史を見てきましたが、今回からは西洋に焦点をあて、14世紀ルネサンスの時代から大航海時代にかけてを見ていきたいと思います。今回はそもそもルネサンスとは何か、ルネサンスがなぜ起こったのかということについて見ていきます。 →ルネサンス…

元の滅亡

今回でモンゴル帝国史は最後となります。今回は、元の滅亡について見ていきます。他の地域については、こちらをご覧ください。↓ sakureki.hatenablog.com →元では白蓮教(びゃくれんきょう)という宗教が民衆の間で支持を広げていた。元代に勢力を拡大した白…

元の文化

元代は漢人ではなくモンゴル人が中国を支配していたため、他の中華王朝と比べて自由な気風があったと言われています。今回はそんな元の文化について見ていきます。 →西夏などの遊牧民族国家と同じく、元でも独自の言語が作成された。チベット仏僧のパスパは…

元とヨーロッパの交流

前回は元による中国支配について見ていきました。今回は元とヨーロッパとの交流について見ていきます。駅伝制や海路の整備が進んだ結果、元の時代はヨーロッパとアジアでの交流が盛んになりました。このことに関しては、岡田英弘「世界史の誕生」という本が…

元による中国支配

前回まででモンゴル帝国の成立と地方政権について見ていきました。今回からは中国におけるモンゴルの統治について見ていきます。ハイドゥの乱に勝利したフビライ=ハーンは中央アジアから中国に勢力の中心を移して統治を行いました。 →ハーンとなったフビラ…

あけましておめでとうございます

少し遅くなりましたが、皆さまあけましておめでとうございます🎍 本年もよろしくお願いいたします🙇

モンゴル帝国:地方政権と元朝の成立

前回はチンギス=ハーンのもとでモンゴルが勢力を拡大し、帝国となっていく過程を見ていきました。今回はモンゴル帝国の地方政権と元の成立について見ていきます。 →勢力を拡大したモンゴル帝国には、各地で地方政権が誕生した。モンゴル語で国家のことをウ…

モンゴルの登場

前回までで中国史の唐宋時代が終了しました。唐が滅び、宋が建国されると、社会は一気に変化し、北方民族とのかかわり方も変化しました。宋は外交によって安定を保ちましたが、やがて靖康の変によって華北を失い、南宋が新たに成立しました。このころ北方で…

唐から宋へ:唐宋変革

さて、今回で宋の歴史は最終回となります。今回は、唐から宋にかけての社会の変化について見ていきます。この変化は「唐宋変革」と呼ばれ、歴史学における重要なテーマの一つとなっています。前回は文化について見ていきましたが、今回は社会全体について見…

宋の文化

前回は、北宋が北方民族が建てた王朝と和議を結ぶ形で平和を保ったことについて見ていき、北宋が滅亡したところまで見ていきました。今回は、宋代を通しての文化について見ていきます。 →儒学の分野では、訓詁学に代わって宋学が生まれた。北宋では周敦頤(…

宋の建国と新しい政治③

前回は宋の北方に成立した遊牧民族国家について見ていきました。今回は、宋がそれらの国家とどのような関係を結び、戦争を控えたのかを見ていきます。宋は文治主義を採用していましたが、軍隊を持たなかったわけではありません。皇帝を守る親衛隊に当たる禁…

4~10世紀にかけての朝鮮半島史

今回は、4世紀から10世紀にかけての朝鮮半島について見ていきます。この時代の朝鮮半島は三国時代を経て統一され、その後契丹によって征服されます。4世紀までの朝鮮半島史についてはこちらをご覧ください↓ sakureki.hatenablog.com →三国時代は新羅が朝鮮半…

宋の建国と新しい政治②(北方の様子)

前回は宋の建国について見ていき、領土がほかの王朝と比べて小さいことを指摘しました。前回述べたように、これには北方民族が大きく関係しています。そこで今回は、宋時代の北方民族について見ていきます。ちなみに宋には北宋(宋)と南宋の二つの時代があ…

宋の建国と新しい政治①

前回は五代十国時代について見てきましたが、今回から再び中国を統一した宋の時代について見ていきます。宋の建国者は趙匡胤(ちょうきょういん)で、彼は北周の出身でした。北周と北斉の場所については、戦国時代に斉が栄えたあたりに北斉、その西に北周が…

群雄割拠ふたたび:五代十国

唐はおよそ300年にわたって存続したが、黄巣の乱ののち、朱全忠によって907年に滅亡しました。朱全忠は唐を滅ぼした後自ら王朝を建国しました。この国は後梁(こうりょう)と呼ばれ、これ以降華北で5つの王朝が、華中および華南では10の王朝が勃興していきま…

唐王朝の歴史③:国際色豊かな唐の文化

今回は、国際色豊かであった唐の時代の文化について見ていきます。唐は周辺諸国に強い影響を与え、日本の天平文化も唐の影響を強く受けている文化のひとつです。そこで、唐の文化を見ていく前に唐の周辺諸国について見ていきます。 →唐が成立した618年当時、…

唐王朝の歴史②:政治の揺れと文化の盛隆

今回は高宗亡き後に皇帝となった則天武后から世界三大美女と言われている楊貴妃の時代までを見ていきます。則天武后は高宗の皇后であり、中国史上唯一の女帝となりました。則天武后の政治は良いものでなかったという見方がかつてありましたが、近年は再評価…

唐王朝の歴史①:世界帝国の成立

前回は隋の建国から滅亡までのおよそ30年の歴史を見ていきました。隋王朝は短命ではありましたが、隋で生まれた制度などはその次に登場する王朝たちに受け継がれていきました。今回からは、隋から禅譲を受けて成立し、最盛期には都で100万人が暮らしていたと…

南北朝を統一した隋の建国と滅亡の30年史

今回から舞台は東洋に移ります。前回までで古代東南アジア諸国や中国の魏晋南北朝時代について見てきました。今回からは魏晋南北朝時代を終わらせた隋王朝、隋王朝の次に成立した唐王朝について見ていきます。今回は隋王朝について見ていきます。 sakureki.h…

中世は暗黒時代だったのか?12世紀ルネサンス

今回で中世ヨーロッパ史は最後となります。今回は、中世ヨーロッパの文化について見ていきます。中世ヨーロッパは暗黒の時代であったと思われていることもありますが、実際にはどうだったのでしょうか。今回は12~13世紀の文化について取り上げ、それ以降の…

中世ドイツ史②~皇帝のイタリア政策~

前回に引き続きドイツ史を見ていきます。今回は、歴代の皇帝たちが熱心に取り組んだイタリア政策について見ていきます。イタリアは中部フランクが消滅してから統一国家が形成されることがありませんでしたが、その原因のひとつがイタリア政策だと言われてい…

中世ドイツ史①~ドイツ国内の状況~

今回はヨーロッパのほぼ真ん中にあり、名前からしてよくわからない国家神聖ローマ帝国の歴史を見ていきます。中世ドイツには神聖ローマ帝国という大きな枠組みがあり、その中に大小さまざまな地方政権が存在していました。 →叙任権闘争に敗れて弱体化した皇…

中世イベリア半島史

記念すべき?60投稿めとなりました。今回は、イベリア半島の歴史について見ていきます。イベリア半島には現在スペインとポルトガルが存在していますが、かつてはカスティリャ王国やアラゴン王国など、多くの国に分かれていました。今回は、後ウマイヤ朝時代…

中世フランス史

前回に引き続き今回も中世各国史を見ていきます。今回は中世フランス史を見ていきます。今回はカペー朝に焦点を当てていくので、中世フランス史で特に有名なジャンヌダルクについてはまた別の機会に取り上げるのでお待ちください(__) sakureki.hatenablog.co…

中世イギリス史

今回からは中世ヨーロッパ各国に焦点を当ててその歴史を見ていきます。近年はグローバルヒストリーや世界システム論といった歴史を国単位ではなく、もっと大きな視点で考えることが大切であると唱えられていますが、やはり各国史も知っておくべきでしょう(…